堆積作用と変成岩(2)――接触変成岩と広域変成岩
変成岩に関して、以下の問題を考えてみましょう。
(問) 変成岩に関して、次の問いに答えよ。
変成岩は、そのでき方により「接触変成岩」と「広域変成岩」に大別される。
接触変成岩と広域変成岩の岩石の組み合わせとしてもっとも適当なものを、次の(1)~(6)のうちからひとつ選べ。
接触変成岩 | 広域変成岩 | |
(1) | 花こう岩 | ホルンフェルス |
---|---|---|
(2) | 片麻岩 | 玄武岩 |
(3) | 大理石 | 結晶片岩 |
(4) | 花こう岩 | 結晶片岩 |
(5) | 片麻岩 | ホルンフェルス |
(6) | 大理石 | 玄武岩 |
解法のポイント
変成岩については、こちらの「変成岩と変成作用――岩石の構造変化を知る」のページで解説をしていますので、確認をしておきましょう。
問題文を補足すると、変成岩にはマグマの熱に触れることで岩石が熱変成を受ける接触変成岩と、プレートの圧力によって岩石が変成を受ける広域変成岩の2つの種類があります。
接触変成岩として代表的なものは、泥岩が熱変成を受けた「ホルンフェルス」、同じく石灰岩が熱変成を受けた「結晶質石灰岩」(通称、大理石)が挙げられます。
また、「結晶片岩」と「片麻岩」はプレートの圧力によって変成を受けた広域変成岩に分類されますので、この機会に記憶してしまいましょう。
なお、選択肢に挙げられている「花こう岩」と「玄武岩」はそれぞれ火成岩(深成岩と火山岩)ですので、変成岩ではありません。
以上のように、変成岩の対応関係を押さえておくことで、正答の選択肢を選ぶことができます。