地震(1)――日本周辺の震源分布
日本周辺の地震に関して、以下の問題を考えてみましょう。
(問) 日本周辺の地震に関して、次の問いに答えよ。
次の図は日本周辺での震源分布を東西断面であらわしている。
図に関連した事柄として、適当でないものを、下の1~5のうちからひとつ選べ。
- 海溝付近で地震がもっとも多く発生しており、ここで2つのプレートが接していることを示している
- 本州の火山は海溝から大陸側に約200kmに位置し、西向きに深くなる震源の深さが約100km~150kmに達したところに相当する
- 本州では地殻内部で地震が発生しており、それよりも深い地下深部では地震は発生していない
- 西に向かって深くなる震源分布は、海洋プレートの上面が西に向かって深くなるようすを示している
- 海溝より東側(太平洋側)でも、地震が発生している
解法のポイント
プレートの動きと地震との関連について正しく理解できているかどうかを問う問題です。
日本付近で発生する地震については、「海溝型巨大地震」「内陸性の地震」「海溝から沈み込む海洋プレートに沿って起こる深発地震」という3つのタイプを把握しておきましょう。
地震の震源の形はそのままプレートの沈み込みに相当しており、大陸プレートに対して太平洋プレートが沈み込むことをきっかけとして日本ではさまざまな地震が発生します。
また、日本列島の火山は海溝から西に200km~300kmの場所に位置し、その位置の地下100km~150kmの深さでマグマが発生する条件が満たされるため、火山が形成されることになります。
なお、もっとも海溝側の火山の位置を連ねた線を「火山前線」(火山フロント)といいます。
例によって正誤問題ですので、この機会に正しい記述をしっかりと覚えてしまいましょう。