川の土砂から砂金を見つける――砂金掘りのための道具
川で砂金の含まれている土砂を見つけることができれば、次はそれを砂金とそれ以外の土砂に選別する作業に入っていきます。
その際、いくつかの道具を組み合わせることで効率よく砂金を集めることができます。
今回は、私が実際に使用している砂金掘りの道具とその使い方について説明していきます。
砂金を含む土砂を収集・選別する道具
まず、川で砂金を含む土砂を集める際に便利な道具としてスコップやシャベル、カッチャなどがあります。
スコップ、シャベル、バール、カッチャ
また、バールは岩盤の底にある土砂を掘り起こす際に、岩の隙間をこじ開けるときに使用します。
金はより深いところに入り込んでいきますので、そのような土砂を集める際に上記以外にもみなさんの使いやすい道具を準備するとよいでしょう。
次に、集めた土砂を入れる容器として、以下のような「水切りザル」があると次の手順で必要となる砂金とそれ以外との土砂の選別が簡単になるので、おすすめです。
この水切りザルについては100円ショップで販売しているもので特に問題ありません。
水切りザル
集めた土砂や岩石をまずは水切りカゴに入れ、岩石についた岩や泥を水で洗い流してその土砂を集めていきます。
岩石に付いていた土砂を落とした後の岩石は、この段階で取り除きます。
砂金を含む土砂を洗う
(画像をクリックで動画を再生)
洗い終わった後の水の中には砂金が含まれている土砂のみが残りますので、最後にそれをパンニング皿に移して砂金の粒を探していきます。
パンニング皿の使い方
以上の手順で大きな土砂や軽い鉱物を選別した後、そこからさらに砂金のみを残すときには「パンニング皿」という専用の道具を使います。
パンニング皿
パンニング皿にはいくつかの種類がありますが、比重の大きい金のみを残すための構造になっていますので、大きな違いはありません。
さて、川で砂金を採集するときにポイントとなるのは、実はこのパンニング皿の使い方になります。
まずは、パンニング皿に川の水を入れて皿の中に残った土砂を水に浮かせる形で液状化させます。
その際、円運動になるようにパンニング皿を動かすと、土砂がうまく水に浮き上がってくれます。
この浮き上がった土砂には重たい金属が含まれていませんので、次にこの土砂を川の水に流していきます。
円運動をしていたパンニング皿を左右に揺さぶって川の水の方に傾けていき、水の流れに土砂を引き取ってもらうようなイメージで土砂を流します。
このとき、パンニング皿の左右の端から砂金が流れ出さないように注意する必要があります。
パンニング皿の使い方にはある程度の慣れが必要ですので、実際の動かし方や注意点については以下の動画を参照してください。
パンニング皿の使い方
(画像をクリックで動画を再生)
以上のようにパンニング皿を動かしていくと、最後に砂鉄などの重い金属のみが残ります。
砂金はこの砂鉄のさらに底の部分に含まれていることが多いので、そこを見逃さずに探していきましょう。
パンニング皿の砂鉄の底にある砂金
(画像をクリックで動画を再生)
今回は当初の狙い通り、無事に砂金を見つけることができました。
このように、川で砂金を採るときにはここまでの一連の作業を繰り返していくということになります。
砂金掘りの道具を手に入れる
以上、砂金掘りのための道具とその使い方について解説をしてきましたが、砂金専用の道具としてはパンニング皿ぐらいですので、それ以外のものはみなさんの近所のホームセンターなどで手に入れることが可能です。
パンニング皿については、東急ハンズなどでも注文して手に入れることができますし、インターネット上で販売しているサイトがいくつかあります。
ただ、私自身の経験としては、東急ハンズなどの実店舗で購入するよりもインターネット上の販売サイトの方が価格が安かったので、そちらの利用をおすすめしています。
パンニング皿を手に入れて実際に川で使うようになると、自分もいっぱしの「砂金ハンター」のような気持ちになってきます。
パンニング皿の扱いには慣れと経験が必要となりますので、とにかく形からでもはじめてみるというのが川で砂金を見つけるための一番の近道だといえます。