海洋(1)――海水と海洋の循環
地球の海水と海洋に関して、以下の問題を考えてみましょう。
(問) 海洋に関して、次の問いに答えよ。
海水には塩化ナトリウム、塩化マグネシウムなどの塩類がイオンとして存在し、塩類の組成比は海の場所や深さでア。
海水の塩分は地球全体の平均で海水1kg中およそ35gであるが、海洋上の降水量と蒸発量との差は緯度により異なるため、塩分は海域によって多少変化する。
亜熱帯の海洋上では蒸発量が降水量を上回り、赤道付近の海洋上では降水量が蒸発量を上回る。
このため、海面付近の塩分は亜熱帯より赤道付近のほうがイ。
極域で海水が凍ると、氷の周辺にある海水の塩分はウする。
主水温躍層(やくそう)より深部に存在する深層水は、海氷周辺の海水が海面での冷却を受けてつくられる。
上の文章中のア~ウに入れる語句の組み合わせとしてもっとも適当なものを、次の(1)~(8)のうちからひとつ選べ。
ア | イ | ウ | |
(1) | ほとんど変化しない | 高い | 増加 |
---|---|---|---|
(2) | ほとんど変化しない | 高い | 減少 |
(3) | ほとんど変化しない | 低い | 増加 |
(4) | ほとんど変化しない | 低い | 減少 |
(5) | 大きく変化する | 高い | 増加 |
(6) | 大きく変化する | 高い | 減少 |
(7) | 大きく変化する | 低い | 増加 |
(8) | 大きく変化する | 低い | 減少 |
解法のポイント
現在の地学基礎において海洋に関する出題は減少傾向にありますが、基本的なところについて覚えておくと得点源にすることができます。
今回取り上げた問題については地球の海水に関してポイントを押さえた記述になっていますので、この文章を手がかりとして覚えてしまうと良いでしょう。