火山と火成岩(1)――火山・マグマ・カルデラの特徴
火山とマグマに関して、以下の問題を考えてみましょう。
(問) 火山とマグマに関して、次の問いに答えよ。
火砕流とは、アが火口から山腹を流れ下る現象で、その速さは数十~数百km/時にもなる。
1991年に雲仙岳で発生した火砕流は、人命や建物、耕地などに被害を与えた。
また、カルデラとは、イ地形である。
上の文章中のア・イに入れる語句の組み合わせとしてもっとも適当なものを、次の(1)~(6)のうちからひとつ選べ。
ア | イ | |
(1) | 粘性が小さく流動的な溶岩 | 火口付近が広く陥没した |
---|---|---|
(2) | 粘性が小さく流動的な溶岩 | 溶岩がドーム状に固まった |
(3) | 火山ガスと火山灰などの混合物 | 火口付近が広く陥没した |
(4) | 火山ガスと火山灰などの混合物 | 溶岩がドーム状に固まった |
(5) | 多量の火山灰を含んだ濁流水 | 火口付近が広く陥没した |
(6) | 多量の火山灰を含んだ濁流水 | 溶岩がドーム状に固まった |
解法のポイント
火山とマグマ、それに関連する火砕流やカルデラという語句について、どれくらい理解できているかを問う問題です。
日本の火山とマグマの特徴、およびカルデラについては、こちらの「地球の大地の生成――火山・マグマ」のページで解説しています。
「火砕流」は、火山砕屑物と火山ガスの混合物が高速で流れ下る現象をあらわしています。
また、火口から粘性の低いマグマが流れる現象は「溶岩流」とよばれています。
さらに、「カルデラ」は、スペイン語で「釜」「鍋」という意味をあらわす言葉が元になっており、その名が示している陥没した「窪地」のイメージを持ってもらえると正しい選択肢を選ぶことができます。