夏休み特別企画イベント「自由研究お助け隊」

2022年8月15日(月)、夏休みの特別企画イベントとしてイオンモール京都五条で開催された「自由研究お助け隊」に参加いたしました。

イベントでは、夏休み中の小学生に対して理科の宿題に関連する科学実験やフィールドワークに触れて頂き、自由研究の一助として頂くというテーマで開催されました。

いくつか設置されたブースのうち、当研究所では「鉱石の発掘」というテーマの下、参加した子どもたちが土砂の中から発掘した鉱石に対して解説を行うという役割を担当いたしました。

「砂場から鉱石を発掘しよう!」

当研究所のブースでは「砂場から鉱石を発掘しよう!」というテーマを掲げ、会場内に設置された土砂の中から子どもたちが鉱石を発掘します。

会場内に設置された土砂の中にはあらかじめ24種類の鉱石(ジェムストーン)が埋められており、参加した子どもたちは自分で発掘した1つの鉱石を持ち帰ることできます。

ただ、埋められている鉱石はアルミホイルで包まれていることから、何が出るのかは実際に開いてみるまで分かりません。



「砂場から鉱石を発掘しよう!」会場


土砂の中から24種類の鉱石を発掘します


掘り当てた鉱石の解説を行いました

また、会場では私がこれまでに収集してきた50点近くの鉱石と化石を標本として展示し、イベントのブースにお越し頂いたみなさまに興味深くご覧頂いていました。



鉱石と化石の展示

子どもたちが掘り出した鉱石に対して私が解説を行った他、会場展示の鉱石や化石に興味をひかれた通りすがりの老若男女の方々からもいろいろな質問が寄せられました。


多数の方にご来訪頂きました

このたびのイベントでは10時~17時という限られた時間内で開催されましたが、おかげさまで130名超の子どもたちを中心として多数の方々にお越し頂くことができました。

「本物」に触れることの意義

このたびのイベントの参加については、とあるご縁からお声がけを頂いた当研究所初の試みとなりました。

イベント会場には参加された小学生の他、展示した鉱石や化石の標本に興味を示されてその解説を求められる方も数多くおられ、私が実際に収集してきた地学の標本というものが周囲の方々の耳目を集める力を目の当たりした次第です。

また、同じ地学の標本であっても化石や古代生物に興味を抱かれる方もいれば、水晶や鉱物の結晶といった輝きを放つ鉱石を熱心に観察する方もおられ、人によって興味関心のあり方に大きな違いがあることも実感しました。

私が収集・展示した地学の標本は、ひとつの商品として社会に広く流通するよりも前の段階にある、地学のフィールドにおいて実際に採集される鉱物や化石の姿だといえます。

私たちの普段の生活の中ではいずれもまったく目に触れることもないものですが、本物の鉱石や化石にじかに触れることは自分とはまったく違う分野や世界がたしかにそこに存在しており、それを知ることのできるひとつの手がかりや入口になるものといえるのではないでしょうか。

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