砂金の採集ポイントを定期的に巡回する

本サイトでは、砂金を採るためのさまざまな方法を取り上げ、その具体的なノウハウについてお伝えしています。

ただ、砂金採りではひとつのポイントで砂金を一回採ってしまえばそれで終わりというものでもなく、一度採集した場所はそれ以降も砂金が溜まるポイントになります。

今回は自分の開拓した砂金のポイントを起点としてそれを定期的に訪れることでさらなる砂金を手にする方法についてご紹介しましょう。

川に砂金が溜まるしくみと採集方法

本サイトでは何度もお伝えしていますが、川では上流から流されてきた砂金の粒はその比重の大きさから、より深い部分に入り込む性質があります。

具体的な川の場所としては基盤岩のあるところで、より正確にはその下流側にある割れ目の底の部分に溜まっていきます。

川で砂金を採る場合に用いられる「盤たたき」は、この岩盤の割れ目の底にある土砂を集めてパンニングをする方法です。

こちらの「砂金と基盤岩との関係――岩石の風化と堆積」のページでもご紹介しているように、川の岩盤は風化によって自然に割れ目ができてくるため、盤たたきをするときにはその割れ目にバールを差し込んで掘り起こしてその底にある土砂を集めるという作業を行います。



基盤岩の割れ目の土砂を「盤たたき」で集める

また、岩盤の割れ目には砂金だけでなく土砂が溜まることが多く、場合によってはそこで水草などの植物が生育することもあります。

この植物の根っこは上流から流されてきた重鉱物が引っかかる部分となるため、この植物を引き抜いてその根っこに付着した土砂を洗ってパンニングすることで砂金を手に入れることができます。

これは「草の根引き」とよばれており、川で砂金を採る際に盤たたきと並んでよく用いられる方法だといえます。



基盤岩の水草と「草の根引き」

「盤たたき」にせよ「草の根引き」にせよ、これは名称が違うだけでどちらも基盤岩の下流側の割れ目に堆積した土砂を集めるという点では共通しているといえます。

それで、この2つの方法を用いて砂金を採ることができればそれでよいわけなのですが、当然のことながら、基盤岩の下流側の割れ目や植物の生えている場所は無限にあるわけではないので、いずれは取り尽くしてしまうことになってしまいます。

ここで注意するべきことは、砂金を採ることを目的としてむやみやたらに川の基盤岩を次々に割って壊して回ることはあまり勧められた行為ではないということです。

それではどのようにするのかというと、一度そのようにして採集した基盤岩を起点として定期的に巡回をするということを行います。

砂金の溜まるポイントを巡回する

川で砂金が採れるようになってくるととにかくできるだけ砂金を多く集めようとしてしまい、目についたところのポイントの基盤岩をとにかく壊して回るということをしてしまう場合があります。

たしかに、砂金を一度採ってしまうとそこでは二度と手に入らないと考えてしまうためにそのような行動に陥りがちなのですが、砂金採りをする場合にはこの認識を改める必要があります。

川にある基盤岩で砂金が採集できたということは、そこは川の上流から流されてきた砂金が溜まりやすいポイントだということをあらわしています。

砂金の粒子は時間が経つと自然と上流から流されてきますので、自分が採集したポイントには再び砂金が落ち込んでいることが考えられるわけです。

なお、砂金は川の水があふれそうな洪水レベルの水の移動があってはじめて上流から流されてきます。


砂金は洪水レベルの川の水流で動く

そのため、自分が砂金を採集したポイントをいくつか押さえておき、定期的にそれらを巡回して再び採ることがもっとも効率よく砂金が採れる方法になってくるというわけです。

たとえば、以下の写真は岩盤の底に溜まった土砂を処理する前の状況です。


基盤岩における土砂

この基盤岩の裏側の土砂を取り除いて砂金を採集した後は、以下のようになります。


土砂を取り除いた後の基盤岩

川の基盤岩を一度このような綺麗な状態にしておいて、後はここに再び上流から砂金を含む土砂が流されるのを待てばよいのです。

具体的には、台風や洪水、大雨などで川が増水すると基盤岩の裏側の底は再び砂金を含む土砂が溜まった状態に戻りますので、そこで改めて土砂を取り除いてパンニングすれば砂金を手にすることができるわけです。

世の中の砂金掘り師といわれる人たちは、このような砂金の寄せ場という場所をいくつか押さえておき、川の増水や洪水などがあった後にそこに行って砂金を採るということを行っています。

以上のことをふまえ、盤たたきをする場合には、将来的な砂金のトラップを作るという意味合いがあることを知っておけば、わざわざ岩盤を割って回ることをしなくてもよいということになるのです。

効率的に砂金を集めるための方法

砂金採りは身体をかなり使うことになるため、できるだけ楽なやり方が存在するのであればそれに越したことはないといえます。

効率的に砂金を採るためには専用の道具を使用することもひとつのやり方ですが、一度に頑張って砂金採りをするのではなく、もう少し中長期的な視点でいくつかのポイントを開拓しておき、砂金が動いたタイミングでそれを見て回るというやり方もまたひとつの方法なのです。

以上のように、砂金の寄せ場を巡回するという方法を知っておくことも、砂金採りというレジャーを長く続けるためのコツだといえるでしょう。